キーボードとマウスの選び方|配列・キーの方式・接続と手首の負担を減らす軸
仕事用のキーボードとマウスを、配列やキーの方式、サイズ、接続方法、形の違いから選ぶための考え方を整理しました。手首や肩の負担を減らす置き方と、買う前に確認したいチェックリストも紹介します。
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キーボードとマウスは、仕事の中で最も長く手に触れている道具です。文章を書く、コードを書く、デザインツールを操作するなど、1日に何千回、何万回と操作することもあります。それだけに、少しの使いにくさが積み重なると、作業の効率や手首・肩の疲れに影響します。
一方で、キーボードとマウスは種類が非常に多く、配列、キーの方式、接続方法、形など、比べる項目もたくさんあります。評判の良いものが自分の手や作業に合うとは限りません。
この記事では、特定の製品をすすめるのではなく、キーボードとマウスを選ぶときの判断の軸、手首や肩の負担を減らす置き方、買う前に確認したいことをチェックリストで整理します。
キーボードを選ぶ5つの軸
キーボードは、次の5つの軸で考えると整理しやすくなります。
| 軸 | 主な選択肢 | 考え方 |
|---|---|---|
| 配列 | 日本語配列(JIS)、英語配列(US) | 記号の位置が異なる。今使っているPCや、これから使うPCと合わせると迷いにくい |
| サイズ | テンキー付き、テンキーなし、コンパクト | 数字の入力が多いならテンキー付き。マウスを体に近づけたいなら幅の狭いもの |
| キーの方式 | メンブレン、パンタグラフ、メカニカル、静電容量無接点など | 押し心地や音、キーの高さが変わる。好みが分かれるので試せると安心 |
| 接続方法 | 有線、無線(Bluetooth、専用レシーバー) | 机の上をすっきりさせたいなら無線。安定性や充電の手間も考える |
| 対応OS | Mac向け、Windows向け、両対応 | 一部のキーの役割や刻印が異なる。複数のPCで使うなら切り替え機能も確認 |
配列は「使うPC」に合わせる
日本語配列と英語配列では、記号のキーの位置や、Enterキーの形などが異なります。どちらが正しいということはありませんが、PC本体のキーボードと外付けのキーボードの配列が違うと、切り替えるたびに打ち間違えが起こりやすくなります。特にノートPCと外付けを行き来する人は、配列をそろえておくと迷いにくくなります。
キーの方式は打ち心地と音で選ぶ
キーの方式によって、押したときの感触、キーが沈む深さ、音の大きさが変わります。例えばメカニカル方式はスイッチの種類によって押し心地や音が大きく異なり、薄型のパンタグラフ方式はノートPCに近い感触で使えます。Web会議中にタイピングする機会が多い人は、打鍵音が相手に聞こえにくいかも考えておくとよいでしょう。
マウスを選ぶ4つの軸
マウスは、手の大きさや握り方との相性が特に大きい道具です。次の4つの軸で考えてみましょう。
- 大きさと形:手のひら全体で包むように持つか、指先でつまむように持つかで、合う大きさが変わります。左右対称の形と、右手・左手に合わせた形があります。
- 種類:一般的なマウスのほか、手首をひねらずに握れる縦型(エルゴノミクス)マウス、親指などでボールを転がしてカーソルを動かすトラックボール、指でなぞるトラックパッドがあります。
- ボタンとホイール:戻る・進むなどに使える追加のボタンや、横方向のスクロール機能があると、ブラウザや表計算ソフト、デザインツールの操作が楽になることがあります。
- 接続と電源:有線か無線か、無線なら電池式か充電式か。充電式は充電を忘れると使えなくなるため、充電しながら使えるかも確認します。
トラックボールや縦型マウスは、手首や腕の動きが少なくなる一方で、慣れるまでに時間がかかることがあります。仕事が忙しい時期に切り替えるのではなく、余裕のある時期に試してみるのがおすすめです。
追加のボタンに機能を割り当てるには、メーカーが提供する設定用のソフトが必要な場合があります。会社から貸与されたPCなどソフトを自由に入れられない環境で使う予定があるなら、ソフトなしでどこまで使えるかも確認しておきましょう。よく使う操作をキーボードのショートカットで覚えるだけでも、マウスを動かす回数は減らせます。
手首や肩の負担を減らす置き方
どんなに良いキーボードやマウスでも、置き方が合っていなければ負担はなくなりません。次のポイントを確認してみてください。
- キーボードは体の正面に置き、ホームポジション(左右の人差し指を置く位置)が体の中心に来るようにする
- 肘をおおむね直角に曲げたとき、自然に手が届く高さと距離に置く
- 手首が反りすぎないよう、キーボードの脚の角度を調整する。必要に応じてパームレスト(手首置き)を使う
- マウスはキーボードのすぐ横に置き、腕を大きく外側に開かずに操作できるようにする
- カーソルの速さをOSの設定で調整し、手を大きく動かさなくても画面の端まで届くようにする
テンキー付きのキーボードは横幅が広く、右手でマウスを使う場合は腕が外側に開きやすくなります。数字の入力が少ないなら、テンキーなしのキーボードと必要なときだけ使う別のテンキーを組み合わせる方法もあります。
無線接続と複数台の切り替えの注意点
無線のキーボードやマウスは机の上をすっきりさせられますが、接続方式によって注意点があります。
- Bluetooth:PCに受信機を挿す必要がなく、複数の機器を切り替えられる製品もあります。一方で、起動直後やスリープからの復帰時に接続が遅れることがあります。
- 専用レシーバー:USBの受信機を挿して使う方式です。接続が安定しやすい一方、PCのUSB端子を1つ使い、受信機をなくすと使えなくなります。
仕事用とプライベート用のPC、タブレットなど、複数の機器で同じキーボードとマウスを使いたい場合は、切り替えボタンで接続先を変えられる製品が便利です。また、無線機器は電池切れや接続トラブルが起こることもあるため、有線のキーボードやマウスを予備として1つ持っておくと、急な不具合でも作業を止めずに済みます。
なお、会社から貸与されたPCや、取引先の環境で作業する場合は、外付けの機器の接続が規程で制限されていることがあります。使う前にルールを確認しておきましょう。
買う前のチェックリスト
- 配列(日本語・英語)は、普段使うPCとそろっているか
- 数字の入力の多さから、テンキーの有無を決めたか
- キーの方式による打ち心地と音を、可能な範囲で確かめたか
- 使うPCのOSに対応しているか、キーの割り当てを変更できるか
- マウスの大きさと形が、自分の手の大きさと握り方に合っているか
- 無線の場合、接続方式と電源(電池・充電)、充電中に使えるかを確認したか
- 複数の機器で使う場合、接続先の切り替えに対応しているか
- 予備の有線キーボード・マウスがあるか
まとめ
キーボードは配列、サイズ、キーの方式、接続方法、対応OSの5つの軸で、マウスは大きさと形、種類、ボタン、接続と電源の4つの軸で考えると選びやすくなります。どちらも、選んだあとの置き方やカーソルの速さの調整で、手首や肩の負担が変わります。
次にやることは、今使っているキーボードとマウスの不満を書き出すことです。「数字の入力が多い」「手首が痛くなる」「打鍵音が気になる」など、不満が具体的になれば、どの軸を優先して選べばいいかが見えてきます。
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