AIで仕事効率化更新 2026.10.27読了 7分

そのまま使えるプロンプトの型|フリーランス業務向けテンプレート集

生成AIへの依頼をそのまま使える「プロンプトの型」として整理しました。依頼文に入れる5つの要素、要約・校正・言い換え・壁打ち・表の整理などフリーランス業務向けのテンプレート、型を育てて管理するコツを紹介します。

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生成AIを使い始めたものの、「毎回どう頼めばいいか考えるのに時間がかかる」「同じ依頼なのに、出力の質がばらばら」と感じていないでしょうか。AIへの依頼文(プロンプト)は、ちょっとした型を決めておくだけで、考える手間が減り、出力も安定しやすくなります。

この記事では、フリーランスの業務でそのまま使えるプロンプトの型を紹介します。依頼文に入れる基本の要素、要約・校正・言い換え・壁打ち・表の整理といった用途別のテンプレート、型を育てて管理するコツまでをまとめました。

ここで紹介する型は、ChatGPT、Claude、Geminiなど、一般的な対話型AIで使える書き方です。サービスによって出力の傾向は異なるため、自分の使うサービスで試しながら調整してください。また、どの型を使っても、AIの出力は人が確認して仕上げることが前提です。

プロンプトに入れる5つの要素

AIへの依頼で手直しが多くなる原因の多くは、情報の不足です。次の5つの要素を意識して依頼文を組み立てると、意図が伝わりやすくなります。

要素 内容 書き方の例
役割 AIにどの立場で考えてほしいか 「あなたは編集者です」
目的 何のために、何を作りたいか 「取引先への納期相談のメールを作りたい」
前提 状況、相手、背景となる情報 「相手は初めて取引する会社の担当者」
条件 守ってほしいこと、避けてほしいこと 「300字以内」「専門用語を使わない」
出力形式 どんな形で受け取りたいか 「箇条書きで」「表にして」「3案出して」

すべての要素を毎回入れる必要はありませんが、出力がずれたときは、どの要素が足りなかったかを見直すと改善しやすくなります。基本の型は次のとおりです。

  • 「あなたは【役割】です。【目的】のために、【作ってほしいもの】を作ってください。前提:【状況・相手・背景】。条件:【守ってほしいこと】。出力形式:【箇条書き/表/〇案など】。」

用途別プロンプトテンプレート

ここからは、フリーランスの日常業務でよく使う用途別のテンプレートです。【 】の部分を自分の状況に合わせて書き換えて使ってください。取引先の社名や個人情報などは、入力前に「A社」のように伏せておきましょう。

要約する

  • 「次の文章を、【読む人(例:忙しい取引先の担当者)】が1分で理解できるように要約してください。要点を3つの箇条書きにし、最後に結論を1文で書いてください。原文にない内容は加えないでください。(文章を貼り付ける)」

校正・推敲する

  • 「次の文章の誤字脱字、文法の誤り、わかりにくい表現を指摘してください。修正前と修正後を表で示し、修正の理由も添えてください。文章の内容や主張は変えないでください。」

言い換える・トーンを変える

  • 「次の文章を、【相手(例:目上の取引先)】に送る前提で、【トーン(例:丁寧だが堅すぎない)】表現に書き換えてください。伝える内容は変えず、長さは元の文章と同じくらいにしてください。」

壁打ち(考えを整理する)

  • 「私は【状況】で、【悩んでいること】について考えを整理したいです。結論を出すのではなく、私の考えを深めるための質問を1つずつしてください。5つ質問したら、そこまでの内容を整理してください。」

選択肢を比べる

  • 「【A案】と【B案】のどちらにするか迷っています。判断の観点を5つ挙げ、それぞれの観点で両案を比べた表を作ってください。最終的な判断は私がするので、結論は出さなくてかまいません。」

情報を表に整理する

  • 「次のメモを表に整理してください。列は【項目1】【項目2】【項目3】にしてください。メモに書かれていない情報は空欄にしてください。(メモを貼り付ける)」

手順書・マニュアルを作る

  • 「次の作業メモをもとに、初めての人でも同じ作業ができる手順書を作ってください。番号付きの手順にし、注意点がある手順には『注意』と書き添えてください。(作業メモを貼り付ける)」

自己紹介・プロフィール文を整える

  • 「次の経歴と得意分野をもとに、【用途(例:クラウドソーシングのプロフィール)】に使う自己紹介文を200字程度で作ってください。書かれていない実績や資格は加えないでください。(経歴を貼り付ける)」

見積書、請求・入金確認のメール、提案書、議事録など、業務ごとのより詳しいプロンプト例は、それぞれ別の記事で詳しく解説します。

文章の構成案を作る

  • 「【テーマ】について、【読む人】向けの文章を書きます。読む人が知りたいことを5つ挙げ、それをもとに見出しの構成案を作ってください。各見出しで伝えることを1行で添えてください。」

返信の下書きを作る

  • 「次のメールに返信します。伝えたい内容は【要点】です。相手の質問にすべて答えているか確認したうえで、返信の下書きを作ってください。答えられない質問があれば、その点を指摘してください。(受け取ったメールの本文を、固有情報を伏せて貼り付ける)」

出力を改善するための追加の指示

最初の出力が期待どおりでないときは、新しく依頼し直すより、同じ会話の中で追加の指示を出すほうが早いことが多いです。よく使う追加の指示をまとめておきます。

  • 「もっと短くしてください。半分くらいの長さで。」
  • 「結論を最初に書く構成に変えてください。」
  • 「中学生にもわかる言葉で説明し直してください。」
  • 「別の切り口で、もう3案出してください。」
  • 「今の出力の弱い点を自分で指摘し、改善版を作ってください。」
  • 「確信が持てない部分があれば、その箇所を明示してください。」

型を育てて管理するコツ

プロンプトの型は、一度作って終わりではなく、使いながら改良していくものです。次の手順で管理すると、自分専用のテンプレート集が育っていきます。

  1. うまくいった依頼文を、メモアプリや文書ファイルに用途別に保存する
  2. 使うたびに、手直しが必要だった点をメモする
  3. 手直しが多かった点を、条件や出力形式として型に書き足す
  4. 自分の文体の例や、よく使う前提(職種、主な取引先の業種など)を型に組み込む
  5. 使わなくなった型は整理し、よく使う型をすぐ取り出せるようにする

サービスによっては、毎回の依頼の前提となる情報や指示をあらかじめ登録しておける機能が用意されている場合もあります。使えるかどうかや設定の方法は、各サービスの公式のヘルプで確認してください。登録する内容に、取引先の情報や個人情報を含めないよう注意しましょう。

まとめ

プロンプトは、役割・目的・前提・条件・出力形式の5つの要素を意識するだけで、伝わりやすさが大きく変わります。要約、校正、言い換え、壁打ち、比較、表の整理、手順書、自己紹介といった用途別の型を手元に置いておけば、依頼のたびに一から考える手間を減らせます。

まずはこの記事のテンプレートから、今週の仕事で使いそうなものを3つ選び、自分の状況に合わせて書き換えて保存してください。使いながら手直しの多かった点を書き足していけば、自分の仕事に合ったテンプレート集になっていきます。

※ 記事の内容は公開・更新時点の一般的な情報です。税金・制度の個別の判断は、税理士や税務署にご確認ください。サービスの料金・条件は各社の公式サイトでご確認ください。